国宝 明王院本堂
本堂の建立は、昭和37・38年(1962・1963)に実施された解体修理により、内陣蟇股に墨書が発見され、鎌倉時代の元応3年(1321)の建立であることがわかりました。 さらに現本堂の下に、本堂の前身と推定される掘立柱穴が点在する事が、発掘調査によって確認されています。 様式は、全体的に和様の姿をとり、木割や細部には大幅に唐様を採用した折衷様で、外陣の輪垂木天井は極めて珍しい手法です。 尾道の浄土寺本堂(国宝。1327年再建)とともに、瀬戸内海地域で最も古い折衷様建築物として貴重なものです。 |